My Backbone 本と映画と音楽と 〜「小清水 志織」こと Yくんのリクエストに応えて〜 


  『夜と霧』(フランクル 著。1956<昭和31>年 初版。池田香代子 訳。みすず書房 刊)


※このホームページの「脚下照顧」のコーナーから

「来年の今日が、東京パラリンピックの開会式」「障害を持つ人のことを、アメリカやイギリスなどではチャレンジド・パーソン(英語)と

表現する」「聴覚の障害や視覚の障害は、その人にとっての課題」「その課題からチャレンジされている、挑まれている人というニュアンス」

「課題や宿題に自分自身が挑むというよりも、課題や宿題に自分自身が挑まれているという見方や考え方をした方が頑張れるのでは?」。

ニーチェ(「人が深淵をのぞく時、深淵も人を見ている」)やフランクル(「人生に何かを期待して生きるのではなく、自分が人生から何を

期待されているかを考えて生きる」)の実存主義哲学…入っています。 2019.8.24


『夜と霧』で知られるオーストリアの精神科医で心理学者ヴィクトール=E=フランクルの言葉が、「折々のことば」で紹介されていた。

「人間学がしてはならないことは人間を中心におくこと、このことである」。人間とは何かと問うとき、自分の側から見たり自分を尺度に

したりしてはいけない…と鷲田清一さんの解説があり、「人間(自分)がすべてとなったとき」こそ、ヒューマニズム(人間主義)は危機に

瀕する、と締めくくっていた。「自分が人生に何かを期待するのではなく、自分が人生から何を期待されているのかを考える」という

フランクルの人生観と併せて、これからよく考えていきたい言葉です。  2020.5.26